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第十八回文学フリマ(2014.05.05)に参加します。~コトダマミクジ総集編のこと~ [活動情報]

きたる2014年05月05日に開催される「第十八回文学フリマ」にサークル名「深森花苑の日常の隙間展」で参加します。
今日は出品作品第1弾として「コトダマミクジ総集編(仮)」のこと。

私が文学フリマに出るときにいつも出していたのが「コトダマミクジ」。
普段よく使う言葉たちに人格を与えて、意味のありそうな言葉をしゃべってもらい、それをおみくじ形式で引くというものでした。

これを、今回は「コトダマミクジ総集編(仮)」として1冊の本にまとめます。
聖書をパッと開いてそこに書いてあった言葉を今日の啓示とする「ビブリオマンシー」という占いがありますが、それと同じようになにか言葉がほしいときにパッと開いて使ってもらえればと思います。

さて、本書ですが、初めにコトダマを選ぶときに参考にしたものがありました。
それはタロットでした。
タロットがカードの中で表現しようとしたことを1つの言葉で置き換えるという作業を延々としていたのです。

タロットと1対1になるようにしよう…。
初めはそう思っていたのですが、実際にやってみるといくつかの困ったことが起きてきました。

その1:「人物」を表すカードが多すぎる
タロットは人間関係を占うのに適した占いと言われます。
やってみるまではそんなに意識したことがなかったのですが、タロットのカードには「状態」を表しているカードと「人物」を表しているカードがあり、なかでも「人物」を表すカードが思いの外多いのです。人間関係をよく占えるわけです。
しかし、「人物」を単語で表すとなると職業や役割になってしまいます。これにはあまり言葉としての魅力を感じませんでした。

その2:解釈が狭められる
タロットはカード1枚の絵のなかで語られる要素が非常に多い占いでもあります。その解釈方法はとても深く、占い師によってカードの読みの深さが変わってくるほど。しかし、そうした多様な解釈に圧縮をかけて1つの言葉をねじり出そうとすると…曲解が生じてきたり、矮小な意味にフォーカスを当てなければいけなかったりで、どんどん面白くないものになってしまいました。

…そんな理由で、タロットと1対1対応にするのはやめました。
明らかに「これが元ネタ!」というものもありますけどね。
単語だけで輝きを放っている言葉(この文脈で言うと、スピ的に聞こえますが、そういうアレではなく…)に、のびのびプラスとマイナスの面、二つを語ってもらいました。

そんな中、タロットからまるっとヒントを得た要素もあります。
それが杯/棒/剣/貨幣の要素。小アルカナというカードに必ずどれかが描かれているというモチーフです。
実は、これらの要素は元はギリシャ時代に信じられていた四大元素 水/火/風/土と対応しています。
水を受ける杯、燃えて火を起こす棒、振って風を起こす風、鉱物からできている土。
この四元素と言葉の持っている意味合いを対応させることはできそうだな、と思い、こちらは採用。でも、そのまま持ち込むんじゃつまらない…。そこで、こんなふうに対応させることを考えました。

杯(水)→花
棒(火)→鳥
剣(風)→風
貨幣(土)→月

はい、花鳥風月です! ちょっと解説します。

水属性の杯のカードは、水のように形が不定ですぐに形が変わってしまうもの、つまり感情や感情を刺激する芸術を表しています。だから花を充てました。

火属性の棒のカードは、4つの元素の中で一番速度が早いもの。粗野で自由奔放という印象も与えます。そんなわけで、自由に羽ばたく鳥を充てました。

風属性の剣のカードは状態遷移。速度、というよりは動いていることそのものを表しているカード。風を充てていることについては説明不要ですね。

土属性の金貨のカードは、元素だと土、つまり大地を表します。したがって、不動のものを表しています。太古から変わらずにあるもの、ということで月を充てました。

…なかなかにうまくはまりました。
それにもちょっとタネのようなものがあります。

そもそもこの花鳥風月という言葉、どこからやってきたかというと『風姿花伝』で有名な世阿弥が自然を賛美する言葉として造ったものでした。
では、なぜ世阿弥はこの4つを選んだのでしょう?
中国の「風花雪月」という言葉が元…という説もありますが、そうするとなぜわざわざ世阿弥は要素を変えたのかが不思議です。もう少し調べていくと、世阿弥が禅から影響を強く受けていたことがわかります。そして、禅には老荘思想が元になっている部分があり、老荘思想は道教ともつながりがあります。道教といえば火・水・木・金・土からなる五行思想。あら、似たものが出てきたわね。

これは推測なのですが、世阿弥は禅を通して中国の五行思想などにも触れたのではないでしょうか。
それで五行の考えももう少し取り込んでみて、包括的に自然を表す言葉にしようとしたのではないでしょうか。

ちなみに、五行思想と四大元素は似て非なるもののようです。同じ要素でも意味が違ったりします。
ちょっとTwitterで「花鳥風月も杯/棒/剣/貨幣も根幹は同じ」と言ってしまいましたが、違うと思っておいたほうがよさそうです。
ただし、同じ大陸の文化ですから、交易などでお互いに混ざりあってできたとしてもおかしくはないのかな、という気もまたしてるんですけどね。


作品以外の話が多くなってしまいましたが、こういうものを出します!
よろしくお願いいたします。


(2014.5.2 追記)
表紙ができました!

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タグ:文学フリマ
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